若い子はプロセスがお嫌い

若い子はプロセスがお嫌い

急にやる仕事がなくなったもんだから、色々ネタも思いつく。

ヒマに任せて隣のチームのベテランリーダーさんの設計書を見て、自分のとどう違うのか眺めてみたら、なかなか興味深いことが分かった。

ベテランさんの設計書

ベテランさんの設計書、決して見やすい設計書ではないが、これに書いてある通りに手を動かしていくと、間違いなくプログラムが出来る。

当たり前っちゃ当たり前だが、日本語で書く設計書と、プログラム言語で記述するソースコードは、必ず1対1に対応するわけではないので、設計書で仕様を確認しつつ、自分で判断したり調べたりしてプログラムにしていくというのがPG作業なわけだが、ベテランさんの設計書は、判断したり考えたりする要素が最小限に抑えられている感じがする。正確で無駄がない。

正確で無駄を無くすと、逆に人間にとっては見難くて解釈しにくい設計書になったりするものだが、若い子達は、ベテランさんの設計書の方が好きなようだし、テストパターン作成のイメージも掴みやすいようだ。

逆に自分の設計書は、仕様出しするお客さんにはウケが良い。

こういう仕様でやっといてと注文したのが、盛り込まれていると判りやすいので。

つまり、ベテランさんの設計書はPG寄りで、自分の設計書はクライアント寄りということになる。

それは、ベテランさんの設計書はPGに近い詳細設計書で、筆者の設計書はクライアントに近い詳細設計書と基本設計書のあいのこのような状態なんだと思いますよ。

上流工程になればなるほど、日本語での表現が多くなり、下流工程になればなるほど文章が減り、単語単位の表現が増え、表のような形式で日本語が記述される傾向があるからです。

アホの極みとも思える、エクセルを方眼紙のようにして設計書を書くシステム業界の人々がいますが、あれは本当に工程を理解できないからあのような形になるんです。

なるほど、業務仕様に興味がなくて、いかに最小限の労力で最大のアウトプットを出すかを好む若いPG達に、自分の設計が評判悪い理由が解った。

プロセスに興味がないPG

最近の子はプロセスに興味がない。

最小限の努力で結果を出すことを好む。

自分で原理を考えて展開する思考作業はすごくウザくてダサイという空気があり、模範解答を要領よくアレンジして、最少の手間で最速で最大の結果を得ることに快感を感じているように見える。

なので、これってどういう根拠でそうなったの?とか、途中の経過を報告してと言うと、ものすごく不機嫌になる。

リーマン以後、なかなか下に人をブラ下げる大きい仕事を取れずにいて、最近の若いPGの傾向ってのをあまり知らなかったが、彼らに対して、材料とレシピはこうだから、あとは自分で考えてやってねと指示出しするのはどうやら間違いらしい。

全てマニュアルというか、模範解答を先に決めておき、入力パラメータの入れ替えとアレンジだけで、模範どおりのブツが出来上がるように指示出ししないと、イメージが掴めないようだ。

そして結果として模範と同じものが出来ることが物差しだから、プロセスなんかどうでも良いと考えていて、抜ける手順は抜けるだけ抜くというところがある。

このプロセスはミスを予防するために必要なのだとか、業務を意識するためにはこういう手順でパターンを考えるべきだと指示すると、わけわかんねそれで結果がどう違うの?結果同じならどうだっていいじゃん。ということになる。

こういう極端な結果偏重でプロセス軽視ってのは、教育の制度や評価方式がそうだったからそうなったのかね?

最近の若い子がみんなそうなのか調べて回ったわけでもないので、断言は出来ないが、そういう傾向が全般にあるのだったら、指示の出し方というのは根本的に変えていかないといけない。

これは、単純にPGのレベルが低すぎるという解釈でよいのではないでしょうか?PGではなく初級コーダーのレベルだと思います。

プログラミングとは文章であり、関数やオブジェクトとは、その小説の断片である、つまりは読み物を書いているわけです。

コーダーという言葉に日本人は完全に間違った解釈をしていて、コードを書く人イコール、コーダー、ではありません。

コーディングとプログラミングの違いもありますが、プログラムは文章です。プログラムは英語でできています。

訳のわからないコード番号でできているわけではなく、単純に英文を書く感覚でプログラムは書かれなければ読めないプログラムになってしまいます。

ベテランリーダーは相手を人間ではなく、コンピュータとして見ている

ベテランリーダーさんのやり方は、ある意味相手を人間ではなく、コンピュータとして見ているやり方だと思えた。

コンピュータってのはまったく融通が効かず、人間の都合に合わせて自主的に配慮してくれるということはまったくない。人間が入力した通りにしか動かない。

正しく入力すれば正しく動くし、間違って入力すれば必ず間違う。

なんかそれって結果偏重型の若い子と同じかなと思った。

言われた通りにやっただけだからなんでそうなったのかは解りません。

言われてないからやれませんと素で言って、まったく非を感じていないというのは、なんかコンピュータと同じだなと。

WiMAX キャンペーンは日々進歩している。
量子コンピュータが実現すれば、スペックも上がって、たぶん人工知能も実現するだろう。

そうなった場合は、コンピュータみたいに入力通りの作業しか出来ない人は、コンピュータに置き換えられてしまう。

そしたら人間なんて要らないよねということになる。

ああ、もっとも、コンピュータと同じ考え方をする人間が増えるということは、コンピュータ経由で人間をコントロールしやすくなるということでもあるので、ケータイ経由とかでコントロールしやすいという意味では、今の若い子たちは、権力者が望む社会構造によく適合していて、使いやすいということなのかも知れない。

コンピュータが主で、人間が従という世界は、もうすぐそこに来ているのかも知れない。

そう、極端にコミュニケーションを避けてるね。

それでいて隣同士の若い子同士ではずっとぺちゃくちゃやってる。

つまり異なる立場や属性の人とのコミュニケーションはストレスになるから最小限にしたいけど、同じタイプの内輪の間では内弁慶ですごく能弁。

多分独りになると急に大人しくなって借りてきた猫みたいになるんだろう。

最初からロボットと割り切って使えばそれなりに使えるんだろうけど、最初から人間扱いせずにロボット扱いするってのもなかなか出来ないねぇ。それは人としてどうかとこちらが躊躇ってしまうので。

そこらへん、相手が手だけ動かしてるロボなのか、積極的に考える頭がある人間なのかを、早期に見極める眼力が必要だねぇ。

業界的にはITにいるけど、コンピュータとは関係ない作業がどんどん増えてくるね。

まぁその方が他の業種へ飛ぶ下積みとして良いとは思うが。